製造業のAI応用市場で豊富な経験を有する杰倫智能科技(Profet AI)は、国立台北科技大学工業工程管理学部教授であり、管理学院院長でもある中国工業工程協会の范書愷理事長を製品研究開発と産業戦略発展の顧問に迎えた。今後、製造業のAIアルゴリズムとその応用、そして産業顧客の永続的なイノベーションと優秀な次世代人材の育成を推進し、AI生態圏を共に発展させていく。
范教授は、エンジニアリングの最適化、先進製造プロセスの管理、ビッグデータ分析学などの分野で20年以上研究を続けてきた。研究範囲には、スマート製造とスマートコンピューティングの生産現場おける応用も含まれ、生産管理のスマート化とサービスフローの即時化などの方法で生産及びサービスの資源効率を向上させている。また、半導体、パネル、受動部品、プリント基板、ノートパソコンなどメーカーへの技術移転、UMC (聯華電子)、力晶半導体、友達光電、華新科技、京元電子などとの産学提携にも参加し、機械学習をはじめとするデータサイエンスを産業に応用してきた。近年は創刊から半世紀以上の歴史を持つ国際学術雑誌「Engineering Optimization」で、アジア出身者として初の編集長を務める。今後、テーマ性のある特集号を計画しており、台湾のエンジニアリング分野における最適化と実務性の研究に注目度が高まっている。
范教授は、企業は自社の立ち位置を明確に理解し、全力で競争力を発展させ、得意分野で機械学習やディープラーニングなどの技術を使用し、AIでドメイン知識を解放して新たなドメイン知識を生み出し、製品とサービスの価値を高めてこそ、デジタルトランスフォーメーションブームの中で強みを維持することができると考える。また、産学提携の重要性を指摘し、学術界の豊富な研究内容と優秀な人材が、企業のデジタルトランスフォーメーションをグレードアップさせ、新たな活力を注ぎ込むができると述べている。
Profet AIは製造業分野の豊かな知識と使いやすいノーコードのAutoMLバーチャルデータ・サイエンティストプラットフォームで、製造業が蓄積してきたデータと資料を高品質の予測モデルに転換し、企業のスピーディーなAI応用を推進して、80%の主要従業員がAIを使用できるようサポートする。AutoMLシステムによって、企業は研究開発、生産及び販売の各段階に影響する重要因子を見つけ出し、デジタルトランスフォーメーションの推進と同時に社内のAI文化を確立して、管理とフローの標準化からAIデータ学習の予測に基づいた意思決定が可能となる。Profet AIは、これまで12の代表的な製造業分野の大・中規模企業200社以上の顧客をサポートしてきた。うち7割は、Qisda(佳世達)、友達光電、連展投資控股、正新橡膠工業、明基材料、四維精密材料など産業トップの上場企業だ。今後、製造業で世界初となるAIライフサイクルマネージメントプラットフォーム(AILM;AI Lifecycle Management)をリリースし、顧客が社内外の問題を解決する過程で、管理、モニタリング、意思決定の情報を効率的に応用し、「判断を標準化」した未来の企業へ転換して激しい競争を勝ち抜けるように支援していく。
Profet AIの共同創業者でもある林裕鑫技術長は、范教授の参加に強い自信を見せる。范教授は豊かな研究バックグラウンドと台湾の産業及び学術界に対する長年の洞察を有しており、これを踏まえてProfet AIの製品開発と市場開拓に正確で専門的なアドバイスを与えることができる。また、専門分野での優れた実績も、Profet AIの産学提携、共同研究、イノベーションと人材育成の強化に活かすことができる。林技術長は、范教授の参加によってProfet AIは製造業におけるAI生態圏の構築を加速させ、各国のパートナ―及び産業顧客と共に世界レベルのAI応用基準を打ち建てることが可能となると述べた。