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Profet AI Insight

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景気循環を信じてAI脳を育成、領域の強みを強化し、データを師として新たな方法で未来の戦いに立ち向かう

Crossover Talksフォーラムシリーズ:「景気循環の危機、AI が創るチャンス(AI & the Economic Cycle)」台中セッション概要


2023年を間近に控え、国際主要機構の世界経済予測はいずれも暗いものであった。まもなく到来する重大な挑戦を前に、企業の経営の柔軟性と市場展開の知恵が試されようとしていた。そのような状況にあった2022年11月24日、杰倫智能科技(Profet AI)は、フォーラムシリーズ「Crossover Talks(クロスオーバー・トークス)」の台中セッション「景気循環の危機、AI が創るチャンス(AI & the Economic Cycle)」を開催した。国巨(YAGEO)の黄峻樑元最高経営責任者(CEO)、逢甲大学跨領域設計学院の佘日新院長、AUO Digitech の趙新民執行副総経理、Gogoro(ゴゴロ)の黄至偉製造処長、MAXXIS(マキシス)の陳柏嘉アシスタント・バイスプレジデント、そして台湾人工智恵学校(タイワン AI アカデミー、AIA)の郭秉宸産業発展総監を招いて経験を参加企業にシェアいただき、より多くの利益獲得を目指すための意見交換が行われた。


(左より)Profet AIの余常任科技業務総監、MAXXISの陳柏嘉アシスタント・バイスプレジデント、逢甲大学跨領域設計学院の佘日新院長、Profet AIの黄建豪CEO、YAGEOの黄峻樑元・CEO(現・峻盛資本管理顧問創設者)、AUO Digitechの趙新民執行副総経理、Gogoroの黄至偉製造処長、台湾人工智恵学校の郭秉宸産業発展総監が、クロスオーバー・トークスの台中セッション「景気循環の危機、AI が創るチャンス(AI & the Economic Cycle)」に出席した。


Profet AIが顧客と創る成功への道


フォーラムの始まりに際し、Profet AIの黄建豪 CEOは、Profet AIは長年製造業に注力しており、現在製造業の顧客が直面している国際情勢と市場に対する挑戦、そしてAI応用における弱点を熟知していると述べた。AI技術は台湾の製造業にとって非常に重要であるため、Profet AIはAIを誰もが使えるツールにするために尽力してきた。企業の生産、販売、人材訓練、研究開発、財務管理の各部門の従業員が2時間の訓練を受け、1週間で結果を出すことができるツールだ。黄CEOは、顧客が実際にAIを運用し始めた後、産業のAI応用に関するニーズが現れたため、様々な産業のAI応用実例を蓄積したAIアプリケーションライブラリ「Ready to Go Application」をリリースしたと説明した。Profet AIはツールとライブラリのリリース後、顧客の方法論とコアチームのワークショップのニーズに対応するサービスも開始している。

顧客のニーズに耳を傾け続け、満足させること、これがProfet AIのコア・コンピタンスのひとつだ。黄CEOは「今年に入って景気の見通しが悪いため、企業の2代目、3代目の経営者や幹部から、AI技術はどのように経営戦略における予測と準備、そして重要な意思決定に役立つのか?という問い合わせが続いている。これを受けて誕生したのが『景気循環の危機、AI が創るチャンス(AI & the Economic Cycle)』フォーラムシリーズだ。産学の専門家と企業のブレインストーミングによって、その答えが見つかることを願う」と語った。クロスオーバー・トークスは2022年8月に台北で初開催され、群創光電(INNOLUX)の段行建栄誉董事長、李家岩教授のほか、多数企業の2代目経営者に登壇いただいた。大きな反響を受けて、2回目には新世代の経営者30人以上をAUOの龍潭工場へ招き、いかに自社の強みにAIを応用するかを見学いただいた。


今回、台中での開催となったクロスオーバー・トークスには、YAGEOの黄峻樑元・CEO(現・峻盛資本管理顧問創設者)のほか、産学で先進を行く各企業・機関の代表者に、景気循環下におけるアドバイスとAI応用の経験をシェアいただいた。



Profet AIの黄建豪 CEOは来賓に歓迎の言葉を述べた。


景気循環を信じて市場低迷時に投資を強化、新たな方法で未来の戦いに立ち向かう


台中セッションには現・峻盛資本管理顧問の黄峻樑創設者を招き、YAGEOのCEO時代にいかに前回の金融危機を切り抜け、黒字転換したかをシェアいただいた。黄元・CEOは景気循環を強く信じる経営者であり、経済は良い時も悪い時もあると考える。他の者が危機を見る時、優れた経営者はチャンスを見る。黄元・CEOは焼結炉を例に挙げ、通常時なら焼結炉は1台1億2000万台湾ドルだが、景気低迷時は設置費用不要でたった6000万台湾ドルであり、このようなタイミングで投資したことによってYAGEOは景気が回復した時にすばやく商機を獲得して過去にない成功を収めることができたと語った。市場の低迷こそ、企業が従業員、設備、原材料、方法、体質を改善する最高のチャンスなのだ。最も困難な時こそ、経営者は勇気を持って投資し、きめ細やかな見直しを行って、企業の整理を行うべきなのだと黄元・CEOは話した。


黄元・CEOはまた、第一世代の経営者が得た経験の公式は時間プラス金だが、第二世代にこの公式は当てはまらないと指摘した。「ある金型メーカーへの投資を計画していた時、台湾に金型職人がいないことに気づいた。みな数年前に中国市場へ行ってしまったからだ。職人がいなければどうすればいいのか?企業は作業モデルをいかに再構築するかを考えなければならない。過去の人間を使って未来の戦いに臨んではいけない。同じ人間、同じ方法では未来の戦いに勝算はない」黄元・CEOはこのように例を挙げ、新世代の経営者はまず人材に投資すべきだと強調した。「人材への投資は、設備への投資よりも100倍のリターンが必ずある」正しい人材こそ、学習する意欲があるのだ。


次に黄元・CEOは、経営者はデータの力を尊重しなければならないと語った。正しいAIツールに投資し、正しいデータによってドメイン知識を統合して、そこから生まれたインテリジェンスで意思決定を行う。また、AIツールへの投資に対し、経営者は正しい態度を備えていなければならない。前段投資の際、AI応用による企業の持続可能な経営の実現を目指すべきであり、部分的なプランにAIを応用するだけではいけないと述べた。



現・峻盛資本管理顧問創設者である国巨(YAGEO)の黄峻樑元・CEOは経営者に対し、景気循環を信じて早期にAIを導入すべきとアドバイスした。


AI実用化の成功の公式:ドメイン知識にアルゴリズムと計算能力を加え、同時に「小さな問題から着手」する態度を備える


逢甲大学跨領域設計学院の佘日新院長は、長期にわたって台湾産業のデジタルトランスフォーメーションを支援してきた。その中には、台中を中心とする工作機械産業も含まれる。佘院長は、第一世代の人々が市場で戦うために頼ってきたのは人間の脳、第二世代はコンピューターだとし、時代が複雑になったことで、我々は全く知らないある種のルールに向き合わなければならなくなったと述べた。


佘院長はAUOを例に挙げて、AI実用化をいかに成功させるかを説明した。企業がAIを導入する時、計算能力とアルゴリズム以外に、各業界のドメイン知識もかぎとなる。佘院長のAI支援チームは、特定の垂直ドメイン知識を持っているわけではないため、顧客の専門知識を統合しなければ成功できない。AUOがAI応用の模範生となれたのは、内部のプロセスをオープンにし、ドメイン知識のある各チームとAI支援チームが協力し、すばやく成果を上げることができたためだ。同社は18カ月のうちにAI計画の30%を生産ラインにまで応用して大きな成功を収めた。


逢甲大学跨領域設計学院の佘日新院長は企業のドメイン知識がかぎとなると強調した。


ドメイン知識と部門間提携の重要性のほか、企業のAI導入はすぐに完了するものだと思うべきではないという点を佘院長は強調した。「AI導入をあまりに現実離れしたものと考えるべきではない。必ず『小さな問題から着手』しなければ、成功する可能性はない。ひとつのAIを導入しただけで会社に大変革が起こるなど、そんなことはありえない」佘院長は、台湾中部の中小規模の工作機械メーカーに対し、現在の景気低迷を突破口とみなし、Profet AIによって体質改善に取り組むことで、世界的な産業の再構築が進む中、勝利のチャンスを得るべきだとアドバイスした。


Gogoro:AIで膨大なデータの海から重要情報を抽出して意思決定を向上


Gogoroの黄至偉製造処長は、同社では毎日テストや製造プロセスから4億件以上のデータが生成されると言う。このような膨大なデータを収集・分析する理由は、生産ラインの良品率向上など日常的な経営管理のためであるほか、生産プロセスとユーザーのフィードバックを設計改善に役立て、製品の信頼性を高めるためであり、全てのデータが同社の企業生命にかかわる重要なものだ。また、これらのデータを分析後、いかに経営管理者に分かりやすく提示して意思決定に役立てるかも大切である。6つの標準偏差を濃縮したProfet AIのツールは、経営の意思決定に関わるデータ提供をサポートする。

Gogoroの黄至偉製造処長はProfet AIのツールの運用で経営の意思決定が向上したと語った。


黄製造処長は、現在同社はインドネシア、ベトナム、フィリピンなど東南アジア全域に拡大している生産拠点で膨大なデータが生成されており、もし本部のIT支援のみであれば、高額なメンテナンスコストがかかると指摘した。このため、同社は現在ITアーキテクチャの調整を進め、各国・地域のニーズに対応している。


また、自身も機械産業と航空宇宙エンジニアリング産業での製造経験を持つ黄製造処長は、同社が現在様々な分野、様々な専門能力を持つ人材を採用していると説明した。YAGEOの黄峻樑元・CEOと逢甲大学跨領域設計学院の佘日新院長の意見に呼応し、企業は自身のドメイン知識を強化し、その他のITツールは専門家に任せればよいと参加者にアドバイスを送った。


MAXXIS:AIで製造パラメーターを最適化してテストコストを削減、良品率を向上



長年台湾を代表してきた企業であるMAXXISも、近年デジタルトランスフォーメーションを積極的に推進している。陳柏嘉アシスタント・バイスプレジデントは、2015年からデジタルトランスフォーメーションに着手し、スマートシステムによる「完全自動化工場 」を目指してきたと語る。2019年、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、同社はさらに旧システムの統合とパブリッククラウドの応用を開始した。AI導入を始めた時、95%以上の従業員がAIとは何か、どれだけのリソースを投入すべきか、どのように実用化すべきかを知らなかった。それまで製造プロセスの温度や圧力などの情報は、生産管理センターがMESシステムから取得していた。しかしながら、関連するテストを繰り返して生産にこぎつけるまで、調整に長い時間と非常に高額なコストがかかる上に、1回のテストで数百キログラムのプラスチック材を廃棄していた。現在、同社はProfet AIの協力の下でパラメーターの最適化を続け、テスト回数の削減、良品率の向上、テスト時間と廃棄量の削減に成功している。


MAXXISの陳柏嘉アシスタント・バイスプレジデントはデジタルトランスフォーメーションの経験をシェアし、AIによってテストコストを大幅に削減したと述べた。


二代目経営者でもある陳アシスタント・バイスプレジデントは、新世代の後継者が最もよく直面する問題は、新しいツールや新しい方法を導入し、効率向上を図ることだと指摘した。例えばクラウドの応用は、従来型産業にとって大きな挑戦だ。新たなテクノロジーによってすばやく実感のあるデータを証拠として提供し、短期間で成果を上げなければ、先代経営者の信頼を高めることはできないと語った。


AUOが備えるAI DNAの秘訣:AI人材の育成とプロセスの改善


AI応用の模範生であるAUOは、この5年間台湾人工智慧学校(台湾AIアカデミー、AIA)と提携して1000人以上のAIエンジニアを育成してきた。AUO Digitechの趙新民執行副総経理は、従業員のAIに対する高度な理解とプロセスの改善は、AI導入にとって非常に重要だと指摘する。「このような投資と蓄積によって、AUOはAIをDNAとし、輸送やテストなどの人的コストを削減し、生産力を30%向上させることができた」と趙執行副総経理は述べた。


趙執行副総経理はまた、良品率の改善と設備故障の予防に関し、AIによる生産効率の向上について補足した。かつては複雑な生産設備のパラメーターを手動またはベテラン技術者の経験に頼って調整していたが、このようなデータは本当に最適化されているとは限らず、単にその段階で最適な数字であるというだけだった。しかしAUOは、AIを通じて多くのハイグレード製品の良品率を92%から97%へ引き上げることに成功した。わずか5%の差ではあるが、AIによるパラメーターの最適化がなければ実現することは不可能である。趙執行副総経理は、生産過程において設備が故障し、生産が中断した場合も、この故障にかかるコストは計算に入れられるものだと言う。データサイエンス方法にAIモデルを組み合わせたPHM(Prognostic and Health Management、故障予測と正常性の管理)のリアルタイム運用は、AUO Digitechが提供しているサービスのひとつだ。


▲AUO Digitechの趙新民執行副総経理は、企業のAI導入のかぎをシェアした。


趙執行副総経理はまた、AUO Digitechがリリースした新ツール「SPIIDER」を特別に紹介した。このツールは、企業が設備の電源を切って停止することなくデータを取得し、いつでもそのデータを使用することができる。データ取得後、Profet AIのプラットフォームを使用すれば、ただちにPHMを効果的に進め、様々な数値の最適化などの任務を実行可能だ。


AIAのアドバイス:経営者はデータを日常とし、AIを遺伝子に植え込んで変革を起こすべき


台湾人工智恵学校(タイワン AI アカデミー、AIA)は10月にアニュアルパーティーを実施したばかりだ。AIAの郭秉宸産業発展総監は、AUOのAI人材育成における積極的な方法に触れ、「人材育成を行う時、その基本は経営者の考え方にある。経営者がAIに対する考え方を変え、AIを遺伝子に植え込み、データを日常とする時にこそ、変革は起こる。経営者が変わる時、企業は前に進むことができる」と述べた。これはまた、AIAがアニュアルパーティーのテーマを「AI進行形―地政学下のサプライチェーン再構築と人材育成」とした理由のひとつでもある。


今年のアニュアルパーティーで取り上げられたもうひとつの現象、それはサプライチェーン全体の再構築だ。郭産業発展総監は、現在地政学下で誰もがその影響を受けており、一人一人がどのように適応するか考えるべきだと指摘した。危機に適応する最良の方法は、自身の実力を絶え間なく高め、危機の中にある市場に飛び込むことだ。これには経営者本人のドメイン知識を強化し、さらにAIの計算能力とアルゴリズムをプラスすることも含まれる。

▲台湾人工智恵学校(タイワン AI アカデミー、AIA)の郭秉宸産業発展総監は、経営者がAIに対する考えを変え、データを日常とすることをアドバイスした。


郭産業発展総監は、大企業と中小企業ではAI導入の際に必要なことが異なると述べた。大企業はより多くの応用例、そして経営者の考え方の変革も必要だ。一方、中小企業はよりシンプルで、従業員の誰もが使えるAIツールが必要となる。Profet AIのようなツールは企業の問題の80%を解決でき、残りの15~20%は学術機関との密接な提携、または自社開発のアジリティで解決できると語った。


また郭産業発展総監は、この時代においてはサプライチェーンの再構築でも、その他の関連する相対的な問題でも、最も重要なことは人材を揃えておくことだと再度強調した。全ての経営者は、まず自身のデータ脳、AI脳を育てておかないと、人材を揃える際、トランスフォーメーションの青写真について討論したり、どのようなツールを導入するかを決定したりできない。これらを経てこそ、企業経営はより多くの利益を獲得できるようになると、郭産業発展総監は語った。

 
 

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